こんにちは。
前回(https://www.miyashima-dental.com/content/64/)は「最恐の歯周病菌、P.G菌とは」という内容で、歯周病菌(特にP.gingivalis)がどのように体に入り込んで、悪影響を起こすのかを記事にいたしました。
今回は、少し視点を変えて歯医者さんで行う検査についてお伝えします。
その前に歯科医院では、問診→検査→診断→治療計画→治療→再評価(検査)→メンテナンスの流れがとてもに大切だと考えています。
みやしまデンタルクリニックでは、問診で患者さんとお話をする時間を大切にしています。
一番気になること、お体の状態、生活習慣、普段の歯磨きの方法、歯科を通じてご自身がどうなりたいかというご希望などを時間をかけてお聞きします。
しっかりお話をお聞きすることで、その後の診断や治療計画、歯磨きなどのセルフケアのご説明がよりおひとりお一人に合ったものになると考えています。
さて、歯医者さんでの検査について、種類とその簡単な説明をさせていただきます。
1.口腔内診査
お口の中を細かく見て被せ物の状態や、むし歯の有無、歯肉の腫れ・退縮度、かみ合わせの状態などを確認します。
2.プロービング検査
プローブと呼ばれる細長い器具を歯周ポケット(歯と歯肉の間)に入れて深さを測ります。
一本の歯を最大6ヶ所測定します。また、プロービング時の出血は炎症のサインになります。
3.動揺度
歯の揺れを4段階で測定します。
4.X線検査
レントゲンを撮影して歯や周りの骨などの状態を確認します。顎全体の撮影するオルソパントモ撮影、
さらに細かく見るためのデンタルエックス線写真が一般的です。
また、三次元的に確認することのできるCTを必要に応じて撮影します。
5.口腔内写真
口腔内の写真を撮影します。お口の中を普段見ることのできない角度からご一緒に確認することができます。
また、レントゲンと併せて定期的に撮影することでお口の中の変化を共有する事ができます。
6.口腔清掃状態(プラークスコア)
歯を4面に分けて磨き残しが何パーセントあるか計測します。目標値は10%から20%です。
その他
・歯型を取って模型上でかみ合わせや歯の形を見る模型診査
・唾液や歯周ポケットにむし歯菌や歯周病菌の菌種・菌数を見ることのできる細菌検査
を必要に応じて行うことがあります。
以上が歯科医院で一般的に行う検査です。
おひとりお一人性格や見た目が違うように、お口の中も同じ方はいません。それぞれの方の現状やリスクを把握することにより、
よりしっかりとした診断ができるようになります。
東海市加木屋町のみやしまデンタルクリニックでは、検査結果をわかりやすくお伝えして皆様の健康のお手伝いをしていきたいと考えています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。
参考文献
歯周治療のガイドライン2022 日本歯周病学会