こんにちは。
令和6年4月2日に東海市加木屋町に新規開院しました「みやしまデンタルクリニック」の宮島です。
さて、今回は題名の通り歯の移植についてお伝えしていきます。
その前に歯を一本失ってしまった場合に、その部分を補う方法がいくつかあります。
一般的には入れ歯(取り外し式)、ブリッジ(被せ物)、インプラント(人工歯根)の3つの選択肢から選んでいただくことになります。
歯の移植は、4番目の選択肢としてご提案することがあります。
今回の記事の目次です。
1.歯の移植とは
2.歯の移植ができる方とその条件
3.歯の移植の治療手順
4.まとめ
1.歯の移植とは
歯の移植を難しく言うと、「自家歯牙移植」です。
自家とは自分のことで、歯牙は歯のことです。
ご自身の歯をご自身に移植することを歯の移植といいます。
メリット
・ブリッジように周りの歯を削らない
・入れ歯のように取り外し式ではない
・条件を満たせば保険診療で行うことができる
デメリット
・歯の移植ができる条件がある
・処置後腫れや痛みが出る場合がある
・移植した側でしばらく食事ができない
・100%成功する治療ではない
2.歯の移植ができる方とその条件
歯の移植は実は保険診療の範囲でも行うことができます。
今回は保険診療で認められている範囲での歯の移植についてご説明します。
①抜歯が必要にな大臼歯(前から数えて6番目と7番目の奥歯)がまだ抜歯されていない場合
②親知らず(前から数えて8番目の歯)が大きなむし歯にならずに生えている場合
この①と②を満たす場合に歯の移植を選択いただけます。
また、定期的にレントゲン撮影などで経過観察が必要です。
3.歯の移植の治療手順
まずはCTなどのレントゲン撮影を行います。
CTは親知らずが複数本ある場合など、どれが一番移植に適しているか決定するのに役に立ちます。
まず、残すことのできない奥歯を抜歯します。
その後移植をする親知らずを抜歯して、最初に抜いた奥歯の場所に移動し固定します。
1ヶ月はは消毒や固定が外れていないかの確認を定期的に行います。
その後、移植をした親知らずの根管治療を行い数ヶ月待ちます。
その後、落ち着いていれば定期検診に移行します。
4.まとめ
今回は歯の移植についてご説明しました。条件さえ合えば、もう一度自分の歯で生活ができる可能性がある治療です。
残念ながら奥歯の抜歯の診断を受けた場合に、親知らずがある場合は一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。
東海市加木屋町に新規開院しました歯科医院「みやしまデンタルクリニック」では、
患者さんお一人おひとりに寄り添ったご提案を行っていきますので、どうぞよろしくお願い致します。